TCDのWordPressテーマ「GENESIS」の導入をご検討中の方、あるいは導入作業を終えたばかりの方は、もしかしたら今、こんな共通の悩みをお持ちではないでしょうか?
「デモサイトはあんなにカッコいいのに、自分のサイトに適用するイメージが湧かない…」
「うちの会社の写真を入れたら、急に素人っぽくならないか不安だ…」
「あの『未来性』のある動画は、どうやって準備すればいいんだろう?」
それもそのはずです。
GENESISのようなデザインテーマは、機能(器)が素晴らしい反面、中に入れる「写真」と「動画」の品質が、サイト全体のクオリティを直接決めてしまうという、ある種の「罠」があります。
(デモサイトが魅力的なのは、GENESISの機能と「プロ品質の素材」が組み合わさっているからです)
この記事では、「導入したけどカッコよくならない」という導入直後の最大の挫折を防ぐため、GENESISの魅力を120%引き出す高品質な「動画・写真素材」の具体的な入手先を厳選して紹介します。
プロが使う「有料サイト」から、安心して使える「無料サイト」まで、それぞれの特徴と「失敗しない選び方」を解説します。
なぜ「素材」がGENESISの成否を分けるのか?
「なぜ、うちの会社の写真ではダメなのか?」
「機能はデモサイトと同じはずなのに、なぜ見栄えが違うのか?」
その理由は、GENESISのデザイン特性にあります。
GENESISは、「余白(スペース)」や「アニメーション(動き)」を美しく見せるデザインが特徴です。デモサイトでは、それらの機能が「未来性」や「高級感」を演出していました。
しかし、このデザインは、中に入れる写真の「解像度」や「構図」、動画の「クオリティ」といった、素材の質によって、見栄えが大きく左右されます。
- 品質の低い写真を使うと…解像度が低い、素人感のある写真(例:暗い、構図が悪い)を使うと、GENESISがせっかく用意した「美しい余白」が、単なる「スカスカな手抜き空間」に見えてしまいます。
- 写真の統一感がないと…「サービス紹介」や「会社の強み」で使う写真のテイスト(明るさや色味)がバラバラだと、せっかくの「滑らかなアニメーション」も、かえって「安っぽい動き」に見えてしまいます。
結論として、GENESISという「最高級のスーツ(器)」も、中身(素材)が伴わなければ、その魅力は半減してしまうのです。
逆に言えば、素材さえしっかり準備すれば、あなたのサイトのクオリティはデモサイトにいっきに近づきます。 次の章から、その「プロ品質の素材」の具体的な集め方を解説します。
サイトの「顔」となるトップページ動画の集め方
GENESISのトップページには、「動画ヘッダー」機能が搭載されています。これは、訪問者に「未来性」や「信頼感」を瞬時に伝える、サイトで最も重要な「顔」です。
あなたの会社で撮影したオリジナルの動画が最高なのは言うまでもありません。
しかし、それが難しい場合、この「顔」に使う動画だけは、プロが制作した高品質な「素材」の利用を検討する価値が非常に高いです。
ここでは、具体的な素材サイトを「有料」と「無料」に分けて紹介します。
「有料」おすすめの「動画」素材サイト
有料サイトの強みは、「プロ品質(4Kなど高解像度)」「他サイトと被りにくい独自性」「日本人モデルの豊富さ」にあります。
- サイト例②:PIXTA(ピクスタ)
- 特徴:日本の企業(ピクスタ株式会社)が運営しており、日本の企業サイトに合う「日本人モデル」の動画や、「日本のビジネスシーン」の動画を探すのに圧倒的に強いです。信頼感や安心感を重視するサイトに向いています。
「無料」おすすめの「動画」素材サイト
無料サイトはコストゼロが魅力ですが、利用規約(ライセンス)の確認が必須です。ここでは、比較的安心して使いやすい(商用利用可・クレジット表記不要が多い)サイトを厳選します。
- サイト例 ①:Pexels(ペクセルズ)
- 特徴:海外のサイトですが、非常に「おしゃれ」で、GENESISのデモサイトのようなスタイLッシュな動画が多いのが特徴です。「ビジネス」「テクノロジー」などで検索すると、高品質な素材が見つかります。
- サイト例 ②:Pixabay(ピクシベイ)
- 特徴:Pexelsと並んで有名な無料素材サイト。膨大な量の動画素材が登録されており、自然の風景からビジネスシーンまで、幅広いジャンルをカバーしています。
サイトの「信頼感」を作る写真素材の集め方
トップページの動画(顔)が決まったら、次はサイトの「体」となる部分です。
GENESISの専用機能「コンテンツビルダー」(トップページに「サービス紹介」などのブロックを追加する機能)で設定する「サービス紹介」や「会社の強み」、あるいは「会社概要」ページで使う写真の品質が、そのまま会社の「信頼感」に直結します。
ここでも、動画と同様に「有料」と「無料」のおすすめサイトを紹介します。
「有料」おすすめの「写真」素材サイト
有料サイトの強みは、「日本人モデル」「日本のビジネス風景(例:オフィス、会議、業種別の現場写真)」など、無料サイトでは圧倒的に不足している高品質な写真が手に入ることです。
- サイト例 ①:PIXTA(ピクスタ)
- 特徴:動画と同様、日本人素材が圧倒的に豊富です。あなたの会社の業種(例:建設業、医療、IT)で検索しても、適切な写真が見つかりやすいのが最大の強みです。
- サイト例 ②:Adobe Stock(アドビストック)
- 特徴:Adobe(Photoshopなど)が運営するサービス。世界中のクリエイターが参加しており、とにかくデザインのクオリティが「おしゃれ」で「高品質」な写真を探すのに最適です。
「無料」おすすめの「写真」素材サイト
無料サイトは、人気のある写真は他社とかぶりやすいという弱点もありますが、コストゼロは大きな魅力です。
- サイト例 ①:Unsplash(アンスプラッシュ)
- 特徴:世界中のフォトグラファーが投稿しており、「おしゃれ」で「高品質」な写真を探すなら、まずここをチェックすべきサイトです。企業のイメージアップに最適です。
- サイト例 ②:写真AC(しゃしんエーシー)
- 特徴:日本の企業が運営しており、PIXTAの無料版とも言える存在。「日本人モデル」や「日本の日常風景」の写真が非常に豊富です。(※無料会員はダウンロード制限や検索回数制限があります)
【最重要】素材を使う際の「3つの注意点」
素材サイトを利用する際、これが最も重要な章です。
便利な素材サイトですが、利用規約(ライセンス)を無視すると、最悪の場合、権利元から訴えられる可能性もゼロではありません。
特に企業サイトで使う場合は、「自己責任」が原則です。
以下の3点を、ダウンロードする前に必ずご自身の目で確認してください。
1. 「商用利用」は可能か?
あなたの会社のサイト(企業サイト)は、営利活動(ビジネス)の一部です。
そのため、「商用利用可(Commercial Use OK)」と明記されている素材でなければ、絶対に使用してはいけません。(※趣味の個人ブログとは違います)
2. 「クレジット表記」は必要か?
素材によっては、「(C)〇〇」や「Photo by 〇〇」といった、撮影者名やサイト名の表記(クレジット)を、サイト上に記載することが義務付けられている場合があります。
企業サイトの場合、デザインの都合上、これらの表記が難しいことも多いです。
なるべく「クレジット表記不要(No Attribution Required)」の素材を選ぶのが無難です。
3. 「ライセンス」の範囲は?
「商用利用可」となっていても、細かい制限(ライセンス)が設けられている場合があります。
- 「Webサイトでの利用はOKだが、印刷物(パンフレット)はNG」
- 「素材をそのまま再配布(ダウンロードできるようにすること)はNG」
- 「被写体(人物)のイメージを損なう使い方(例:詐欺広告など)はNG」
これらはサイトによって規約が異なります。必ず各サイトの「利用規約」や「ライセンス」のページを一読してから使用してください。
まとめ:良い素材が、GENESISの「未来性」を完成させます
WordPressテーマ「GENESIS」という最高の「器」は、もうあなたの手元にあるはずです。
しかし、その器に何を盛り付けるか、つまり「中身(素材)」がなければ、デモサイトのような「未来性」や「信頼感」は完成しません。
ぜひこの記事を参考に、あなたの会社の魅力が最大限に伝わる「動画」と「写真」を見つけてください。
私たちの別記事(導入マニュアル)で構築したサイトに、高品質な素材を設定すれば、あなたのサイトが見違えるようにカッコよくなるはずです。
▼ GENESISで「未来性」のあるサイトを手に入れる
次に読むべき記事(次のステップ)
- 「サイトが完成したら、次は何をすべき?」サイトが完成したら、いよいよ情報発信(「お知らせ」の更新)です。具体的な運用マニュアルはこちらで解説しています。
- 「結局、総額いくらかかった?」テーマ代5万円以外も含めた全コストの内訳を、まだ確認していない方はこちらをどうぞ。
- 「GENESISの魅力をもう一度確認したい」GENESISのコストパフォーマンスやデザインの全体像を総合的に解説した記事は、以下の記事をご覧ください。

