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【実例図解】TCD「BASARA」公式デモに学ぶ、老舗の「のれん」を守るECサイト設計図

良いものを作っているのに、ネットで売ると安っぽく見えてしまう」

「既存のネットショップ・サービスでは、お店の『格』が伝わらない」

伝統工芸や老舗の店主が抱えるこの悩み。

原因は、サイトの「構造」が西洋風(横文字・効率重視)だからです。

TCDの100作目となる記念碑的テーマ「BASARA(バサラ / TCD100)」は、日本の商いの原点である「のれん(信用)」をWeb上で表現するために作られた、和風ブランディング特化型ECテーマです。

価格は43,780円(税込)。 安くはありませんが、これは単なるテンプレート代ではありません。

安売り競争から抜け出し、あなたの商品の「本当の価値」を伝えるための「デジタル店舗の建築費用」です。

本記事では、BASARAの公式デモサイトを「高単価でも飛ぶように売れる和風ECの設計図」として分解し、なぜこのテーマを使うと「老舗」に見えるのか、その仕掛けを図解します。

目次

BASARAの黄金配置:「消費」させず「所有」させる2つの演出

設計図 01:トップページ(縦書きによる「間」の支配)

▼ 上記画像の配置意図(答え)

Amazonや楽天のような「横書き」のサイトは、情報を早く読ませるのには適していますが、情緒がありません。BASARAの最大の特徴は、Webデザインでは実装が難しい「縦書き(Tategaki)」を標準採用している点です。

トップページを開いた瞬間、美しい日本語が縦に流れるレイアウトは、訪問者に「読む」という姿勢を作らせます。この独特の「間(ま)」が、商品に対する敬意と、老舗特有の「格」を無意識に感じさせます。

▼ 真似すべきポイント

  • ロード画面の家紋ロゴ: サイトが表示される直前に、家紋やロゴが中央に浮かび上がる「ロード画面」を設定します。茶室に入る前の「にじり口」のような演出が、訪問者の心を整えます。

設計図 02:商品ページ(動画と物語での接客)

▼ 上記画像の配置意図(答え)

「カートに入れる」ボタンだけがあるページで、数万円の伝統工芸品は売れません。 BASARAは、世界No.1のECプラグイン「WooCommerce」に対応しており、商品ページ自体を一つの「読み物」として作り込むことができます。

特筆すべきは、商品画像のエリアに「動画(MP4/YouTube)」を設置できる点です。 お茶を点てる所作、職人が刃物を入れる瞬間。静止画では伝わらない「手仕事の凄み」を動画で見せることで、価格への納得感を醸成します。

▼ 真似すべきポイント

  • レビュー×ランキングの活用: BASARAには、売上だけでなく「レビュー評価順」で自動生成されるランキングページ機能があります。「他のお客様も絶賛している」という証拠を提示し、高単価商品の購入ハードルを下げます。

プロからの助言:デモサイトのクオリティを再現する「写真」の秘密

「BASARA」のデモサイトが圧倒的に美しい理由は、商品の魅力を引き出す「プロの写真」が使われているからです。 注意点として、テーマ購入時にこれらの写真は付属していません。

しかし、心配は無用です。 自社の商品を撮影するのが基本ですが、イメージ画像が必要な場合は、Adobe Stock画像素材【PIXTA】

といった素材サイトで「和菓子」「職人」「日本庭園」と検索し、高品質な写真を入れるだけで、誰でもすぐに老舗の風格を作ることができます。

写真は、サイトの「命」です。ここだけはこだわってください。

まとめ:BASARAは「デジタル上の京都」である

BASARAの価格は43,780円(税込)。 無料のネットショップ作成サービスも多い中で、この投資は高いと感じるかもしれません。

しかし、考えてみてください。 現実世界で、京都の一等地に店を構え、職人が作ったのれんを掲げる費用に比べれば、この金額はあまりに安価です。 「BASARA」は、あなたの店をデジタル上の「京都」へと移転させるチケットです。

安売りはもう終わりにしましょう。 あなたのこだわりを、正しい価値で届けるために。

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