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【実例10選】WordPressテーマ「GENESIS」で作られた企業サイト事例

WordPressテーマ「GENESIS」は、士業、クリニック、中小企業など、「信頼」を重視するサイト制作によく選ばれています。

しかし、デモサイトが美しすぎるため、実際に自分の会社に合わせて写真や文章を入れたとき、「イメージと違う」と悩むケースも少なくありません。

重要なのは、テーマの機能をどう使い、どう設定すれば、自社の強みが伝わるかです。

本記事では、GENESISを実際に導入している10社の企業サイトを紹介します。

それぞれのサイトが「どの機能を使い」「どう工夫しているか」を、Webマーケティングの視点で解説します。

目次

GENESIS導入事例10選:機能とデザインの分析

事例 01:株式会社 谷組(北海道/建設業)

[ 株式会社 谷組 公式サイト https://tanigumi.co.jp/ ]

▼ Webマーケティング視点の分析

「建設業=3K」という古いイメージを払拭し、若手採用に繋げるための「圧倒的なスケール感」の演出に成功しています。

GENESIS最大の特徴である「トップページの動画背景」機能を使い、ドローンで撮影した壮大な現場風景をファーストビューで見せることで、言葉で説明するよりも早く「この会社は規模が大きい」という信頼感を植え付けています。

▼ 実装のポイント

  • 動画へのドットオーバーレイ適用: 背景動画の上に、GENESISの設定で「ドットパターン(網掛け)」を薄く重ねています。これにより、画質の粗さが目立たなくなり、同時に上に乗せた白いキャッチコピーの可読性を確保しています。
  • 「TCDアニメーション」の活用: スクロールに合わせて「事業内容」や「実績」がふわっと浮き上がるアニメーション(フェードイン)を適用し、重厚感のある企業の動きを演出しています。

事例 02:バイオスタイルクリニック神戸三宮(兵庫県/医療)

[ バイオスタイルクリニック神戸三宮 公式サイト https://biostylekobe.clinic/ ]

▼ Webマーケティング視点の分析 医療機関に求められる「清潔感」と「安全性」を、GENESISのデフォルトである黒ベースではなく、「白×エメラルドグリーン」の配色に変更することで表現しています。

美容クリニックは「怪しい」と思われがちですが、余白を広くとったグリッドレイアウトで情報を整理し、料金体系や医師紹介をクリアに見せることで、患者の不安を取り除く設計になっています。

▼ 実装のポイント

  • ヘッダー追従設定の有効化: スクロールしても画面上部に「WEB予約」「電話番号」が常に表示される「追従ヘッダー」を設定。これにより、ユーザーが「行きたい」と思った瞬間にいつでも予約アクションを起こせる動線を作っています。
  • ゴシック体へのフォント変更: デフォルトの明朝体から、視認性の高い「Noto Sans JP(ゴシック体)」に変更し、スマホなどの小さな画面でも医療情報が誤読されないよう配慮しています。

事例 03:ガゼル株式会社(愛知県/福祉・介護)

[ ガゼル株式会社 公式サイト https://www.gazelle-inc.com/ ]

▼ Webマーケティング視点の分析 介護業界の採用難を解決するための、「働く人の温かみ」にフォーカスしたサイト構成です。

GENESISはクールな印象になりがちですが、トップ画像の彩度を上げ、暖色系(オレンジや黄色)のアクセントカラーを使うことで、「働きやすそうな職場」というイメージを形成しています。

求職者が最初に見る「採用情報」へのバナーをトップページ中央に配置している点も戦略的です。

▼ 実装のポイント

  • 「Service」コンテンツのアイコン化: GENESISの3点ボックス機能を使い、「住宅型有料老人ホーム」「訪問介護」などの事業内容を、写真ではなくイラストアイコンで表示。これにより、堅苦しさを消して親しみやすさを演出しています。
  • ホバーエフェクトの調整: 画像にカーソルを合わせた際のアニメーションを、激しい拡大(ズーム)ではなく、ゆっくりとした透過(フェード)に設定し、高齢者施設らしい落ち着きを表現しています。

事例 04:株式会社北海道技術コンサルタント(北海道/建設コンサル)

[ 株式会社北海道技術コンサルタント 公式サイト https://www.dogi.co.jp/ ]

▼ Webマーケティング視点の分析 BtoB(企業間取引)において最も重要な「堅実さ」と「実績」のアピールに特化しています。

トップページに「お知らせ(News)」をリスト形式で大きく配置し、入札結果や技術発表を頻繁に更新している様子を見せることで、「常に稼働している安定企業」であることを取引先に証明しています。

▼ 実装のポイント

  • メガメニューの実装: ヘッダーのメニューにカーソルを合わせると、下層ページへのリンクがパネル状に展開する「メガメニュー」を採用。業務内容が多岐にわたる場合でも、ワンクリックで目的のページへ誘導できます。
  • 青色(信頼色)へのカラー統一: 色彩心理学において信頼を表す「濃い青」をメインカラーに設定し、誠実な技術者集団としてのブランドイメージを統一しています。

事例 05:株式会社風凜(東京都/コンサルティング)

[ 株式会社風凜 公式サイト https://fu-urin.com/ ]

▼ Webマーケティング視点の分析 目に見えない「サービス(組織変革)」を売る企業として、GENESISの持つ「先進性」を最大限に活かした事例です。

トップページにあえて説明文を詰め込まず、抽象的なイメージ映像と「The Mind」という強いキーワードだけを表示。

これにより、「既存の枠にとらわれない新しい解決策」を持っている企業だというブランディングに成功しています。

▼ 実装のポイント

  • 英語キャッチコピーの活用: 日本語の説明よりも先に英語のメッセージを大きく配置することで、グローバルな視座や先進性を印象付けています。
  • 余白(ホワイトスペース)の多用: コンテンツ間の余白を通常よりも広く取ることで、ユーザーに「読む」ことよりも「感じる」ことを促し、ブランドの世界観へ引き込んでいます。

事例 06:信越軽金属株式会社(長野県/製造業)

[ 信越軽金属株式会社 公式サイト https://www.shinetsu-keikinzoku.co.jp/ ]

▼ Webマーケティング視点の分析 製造業の「技術力」を製品写真だけで語る、

カタログサイトのような構成です。

工場の設備や金属加工の接写(マクロ撮影)画像を、GENESISの高画質スライダーで全画面表示し、「ミクロ単位の精度」を視覚的に訴求しています。

下層ページへ行かなくても、トップページだけで主要製品のラインナップが把握できる一覧性の高さが特徴です。

▼実装のポイント

  • コンテンツ幅(Width)の拡張: サイトの表示幅をデフォルトの1000pxから1200px以上に広げ、横長の製品写真やスペック表が見切れないように設定しています。
  • テーブル(表)デザインのカスタマイズ: GENESISのCSSを調整し、製品スペック表の枠線をシンプルにすることで、技術データを見やすく整理しています。

事例 07:株式会社グランシーズ(大阪府/不動産・宿泊)

[株式会社グランシーズ 公式サイト http://www.granseeds.co.jp/ ]

▼ Webマーケティング視点の分析 ホテルのような「ラグジュアリー感」「非日常」を演出する、GENESISの王道の使い方です。

黒ベースの背景に、夜景や内装の「光」を強調した写真を配置することで、高級感を底上げしています。

不動産サイトにありがちな「物件の詰め込み」をせず、余白を贅沢に使うことで高単価な商材に見合うブランド価値を作っています。

▼ 実装のポイント

  • 明朝体(Serif)の採用: 見出しのフォントを「游明朝」や「Shippori Mincho」などの明朝体に設定し、エレガントで大人びた印象を与えています。
  • スライダーの切り替え時間を長く設定: トップ画像のスライド切り替えを「7秒」程度と長めに設定。美しい写真をじっくり見せることで、ユーザーをサイトの世界観に没入させています。

事例 08:セラビ株式会社(大阪府/アパレル)

[セラビ株式会社 公式サイト https://www.cestlavieinc.com/ ]

▼ Webマーケティング視点の分析 アパレルブランドの世界観を崩さず、企業の信頼性も担保している好例です。

パーティードレスなどの華やかな商品を扱いながらも、サイト全体のトーンを落ち着いた色味に抑えることで、「安売り店」ではなく「メーカー」としての品格を保っています。

GENESISのグリッドレイアウトが、雑誌の紙面のようなレイアウトを実現しています。

▼ 実装のポイント

  • 画像フィルターの統一: 掲載する写真のトーン(色味)を統一することで、カタログ全体に一体感を持たせています。
  • スマホ表示の最適化: モバイル閲覧時に画像が縦長になりすぎないよう調整し、スクロール量を減らしてユーザーの離脱を防いでいます。

事例 09:ジーマックス株式会社(福岡県/家電メーカー)

[ジーマックス株式会社 公式サイト https://www.gmax-kk.jp/ ]

▼ Webマーケティング視点の分析 メーカー公式サイトとしての「情報の探しやすさ」を最優先した設計です。

白物家電(冷蔵庫など)のクリーンなイメージに合わせ、配色は白とグレーで統一。

トップページに「製品一覧」「サポート」「会社概要」へのリンクを大きなバナーで配置し、ユーザーが迷わずに目的のページへ辿り着けるユーザビリティ(使いやすさ)を実現しています。

▼ 実装のポイント

  • フッターのサイトマップ化: ページ最下部(フッター)に、全ページのリンクを網羅的に表示。カタログを見て型番検索してくるユーザーに対し、即座に製品ページへ誘導するSEO対策も兼ねた配置です。
  • パンくずリストの設置: ページ上部に「HOME > 製品 > 冷蔵庫」といった現在地を示すリンク(パンくずリスト)を必ず表示し、階層が深くなっても迷子にさせない工夫をしています。

事例 10:合同会社BRAVISTA(鹿児島県/コンサルティング)

[合同会社BRAVISTA 公式サイト https://bravista.jp/ ]

▼ Webマーケティング視点の分析 小規模事業者や個人事務所が、「大企業に見劣りしない信頼感」を得るための参考事例です。

実体の見えにくいコンサルティング業において、GENESISの「代表挨拶(メッセージ)」セクションを使い、代表者の顔写真と言葉を大きく掲載。

「誰がやっているか」を可視化することで、安心感と契約への心理的ハードルを下げています。

▼ 実装のポイント

  • キャッチコピーの文字間隔調整: メインビジュアルのキャッチコピーの文字間隔(letter-spacing)を広めに取ることで、短い言葉でも堂々とした風格を演出しています。
  • 「Concept」ページの強化: 事業内容だけでなく、「なぜやるのか(理念)」を語るページを作成し、トップページから誘導。共感を呼ぶことで、価格競争に巻き込まれない指名検索を獲得しています。

まとめ:GENESISは「信頼」をデザインするツール

事例から分かるように、GENESIS導入のメリットは、「自社の規模感や信頼性を、実態以上に大きく見せられること」にあります。

「うちはまだ小さい会社だから」と謙遜して安っぽいサイトを作る必要はありません。

GENESISの機能を使いこなし、正しい設定を行うだけで、あなたの会社はWeb上で「業界のリーダー」としての顔を持つことができます。Web上で「業界のリーダー」としての顔を持つことができます。

[ ▼ TCD「GENESIS」公式サイトを見る ]

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