企業の公式サイト(コーポレートサイト)をWordPressで新しく作りたい、あるいはリニューアルしようと考えていませんか?
いざテーマを選ぼうとすると、「無料テーマでは、会社の『信頼性』が問われそうで不安だ…」「かといって、有料テーマは種類が多すぎて、どれが自社に最適なのか判断がつかない…」と、最初のステップで壁にぶつかってしまいますよね。
デザイン性はもちろん妥協したくない。 しかし、Web担当者が「お知らせ」を簡単に更新できる機能性や、集客の土台となるSEO対策も、コーポレートサイトには不可欠です。
この記事では、そんなあなたの悩みを解決します。
単に人気のテーマを羅列するのではなく、まずは「コーポレートサイトのテーマ選びで失敗しないための明確な基準」から徹底的に解説します。
この記事を読み終えれば、あなたの会社に最適な「信頼性」「デザイン性」「機能性」の3拍子が揃った、最高のパートナーテーマが必ず見つかります。
コーポレートサイトのテーマ選びで失敗しない「5つの基準」
「デザインがおしゃれだから」といった曖昧な理由でテーマを選ぶと、後で必ず後悔します。
コーポレートサイトには、個人のブログとは異なる「明確な役割」があります。
訪問者(未来のお客様や取引先)に信頼感を与え、ビジネスチャンスにつなげるために、最低でも以下の5つの基準をクリアしているか確認してください。
基準1:会社の「信頼性」を伝えるデザインか
Webサイトは「会社の顔」です。
訪問者がサイトを訪れた最初の3秒で、「この会社は信頼できそうだ」と感じさせなければなりません。
- 明らかに素人っぽいデザインや、崩れたレイアウトは論外です。
- 洗練された、プロフェッショナルな印象を与えるデザインを選びましょう。
- また、自社の業種(例:堅実な士業・BtoB企業なのか、先進的なIT企業なのか)と、デザインの雰囲気がマッチしているかも重要です。
基準2:必要な機能が標準搭載されているか
コーポレートサイトには、最低限以下のページや機能が必要です。
- 会社概要
- 事業案内・サービス紹介
- お知らせ(ブログ機能)
- お問い合わせフォーム
- プライバシーポリシー
これらの機能を実装するために、たくさんの「プラグイン」(追加機能)を導入すると、サイトの表示速度が遅くなったり、セキュリティが脆弱になるリスクがあります。
なるべくテーマの「標準機能」として、これらの機能(あるいは専用のページテンプレート)が用意されているものを選びましょう。
基準3:SEO内部対策が強力か
コーポレートサイトは、ただ存在するだけでは意味がありません。検索エンジン(Googleなど)から新しいお客様を連れてくる「集客」の役割も担います。
優れた有料テーマは、検索エンジンに好まれるよう、サイトの構造(見出しの最適化、メタタグの設定、ページの表示速度など)が綿密に設計されています。
デザインという「見える部分」だけでなく、この「見えない部分」のSEO対策がしっかりしているテーマを選ぶことが、将来の集客の土台となります。
基準4:サポートとマニュアルが充実しているか
サイトを運用していると、「ここの設定方法が分からない」「アップデートしたら表示が崩れた」といったトラブルは必ず発生します。
そんな時、日本語で質問できるサポートフォーラムや、充実したオンラインマニュアルが用意されている国産テーマは非常に心強い存在です。
特にWeb専任の担当者がいない企業こそ、サポート体制の充実は必須条件と言えます。
基準5:【結論】なぜ無料テーマではなく「有料テーマ」一択なのか
上記4つの基準を踏まえると、コーポレートサイトのテーマは「有料テーマ」一択である理由がわかります。
| 比較項目 | 有料テーマ(推奨) | 無料テーマ |
| 信頼性 | ◎ プロ品質のデザイン | △ 当たり外れが大きい |
| 機 能 | ◎ 必要な機能が標準搭載 | △ 多くのプラグインが必要 |
| SEO | ◎ 強力な内部対策済み | △ 最小限(または無し) |
| サポート | ◎ 充実(特に国産) | × 無し(自己責任) |
| セキュリティ | ◎ 定期更新で安全 | × 更新が止まる危険性 |
無料テーマは、初期費用こそかかりませんが、長期的な信頼性、機能性、セキュリティ、そして何より「ビジネスチャンスの損失」という観点から、コーポレートサイトでの使用は推奨できません。
【目的別】コーポレートサイト向けWordPressテーマおすすめ7選
コーポレートサイト選びの「5つの基準」を満たした、信頼できる国産テーマを7つ厳選しました。
「デザイン重視」
「機能性・運用性」
「特定目的・BtoB」
の3つのニーズに分けてご紹介します。
【デザイン・ブランド重視】圧倒的な世界観で他社と差をつける2選
企業のブランドイメージを最優先し、訪問者に「格好いい」「信頼できる」という印象を強く与えたい企業向けのテーマです。
1. TCD「GENESIS (TCD103)」
- 特徴: ベンチャーから大企業まで対応する、企業サイトの決定版とも言えるテーマ。ファーストビューの動画や美しいスライダーが特徴で、企業のブランドイメージを芸術の域まで高めます。
- 価格: 52,800円(税込・買い切り)
- こんな企業におすすめ: クリエイティブ系(デザイン事務所、広告代理店)、BtoCのブランド企業、美容・アパレル関連。

2. TCD「HORIZON (TCD093)」
- 特徴: 横スクロールデザインを大胆に採用した、非常に個性的なテーマ。画像や映像をメインに訴求するギャラリーサイトや、他社とは全く違う印象を与えたいコーポレートサイトに最適です。
- 価格: 37,180円(税込・買い切り)
- こんな企業におすすめ: デザイン事務所、フォトスタジオ、アーティスト、先進的なイメージを打ち出したい企業。

【機能性・運用性重視】自社での情報発信を強化したい2選
TCD以外の強力な選択肢として、デザイン性もさることながら、「ブログの更新のしやすさ」や「直感的な操作性」を重視する企業向けのテーマです。
3. SWELL
- 特徴: 現在、日本で最も人気のあるテーマの一つ。最大の魅力は「圧倒的な使いやすさ」です。WordPressの標準機能(ブロックエディタ)を最大限に活かしており、専門知識がなくても、直感的に美しいページや「お知らせ」記事が作成できます。
- 価格: 17,600円(税込・買い切り)
- こんな企業におすすめ: 「お知らせ」や「ブログ」での情報発信を積極的に行いたい企業。Web担当者が専門家でなくても、簡単に運用したい企業。

4. Emanon Premium
- 特徴: Web集客(マーケティング)機能が標準で充実しているビジネス向けテーマ。ランディングページ(LP)作成機能や、CTA(行動喚起)ボタンの設置、メルマガ登録フォームなどが組み込まれており、Webからの問い合わせや資料請求を増やしたい企業に最適です。
- 価格: 27,800円(税込・買い切り)
- こんな企業におすすめ: Webマーケティングや集客を本格的に行いたいBtoB企業、コンサルタント。

【特定目的・BtoB重視】専門分野の信頼性を高める3選
「採用」や「サービス販売」「オウンドメディア」など、コーポレートサイトの中でも特定の目的に特化した、比較的新しいTCDテーマです。
5. TCD「ISSUE (TCD106)」
- 特徴: お客様のニーズにあった「採用サイト」と「コーポレートサイト」の機能を融合させたテーマ。「働いてみたい」と思わせるモダンなデザインで、募集要項や社員インタビューなどの採用コンテンツを強力に発信できます。
- 価格: 50,600円(税込・買い切り)
- こんな企業におすすめ: 採用ブランディングに力を入れたい企業。採用サイトとコーポレートサイトを一つにまとめたい企業。
6. TCD「SEEED (TCD105)」
- 特徴: 自社サービスを「売る」ことに特化した、営業力の高いサイトを構築できるテーマ。ダイナミックなファーストビューとメッセージ性の強いコピー配置で、訪問者の印象に残り、コンバージョン(成約)へ導く設計がされています。
- 価格: 49,500円(税込・買い切り)
- こんな企業におすすめ: SaaS系企業、Webサービス提供企業、スタートアップの新規事業紹介。

7. TCD「PANDORA (TCD116)」
- 特徴: 企業が運営する「オウンドメディア」構築に特化したテーマ。大規模なメディアサイトにも耐えうる、シンプルで読みやすいデザインとカテゴリー分類が特徴。信頼性の高い情報発信源として、企業のブランディングと集客に貢献します。
- 価格: 41,800円(税込・買い切り)
- こんな企業におすすめ: オウンドメディア運営に力を入れたい企業。コンテンツマーケティングを軸にする企業。

テーマ決定後も重要!サイト公開までに必要な3つの設定
最適なテーマが決まっても、それだけではコーポレートサイトは完成しません。 テーマをインストールした後に、最低限必要となる「会社の情報」をWebサイトに設定していく作業が待っています。
特に以下の3つは、サイトを公開する前に必ず済ませておきましょう。
1. 必須の固定ページを作成する
コーポレートサイトには、「会社概要」や「事業内容」といった、会社の基本情報を示すページが不可欠です。これらは「お知らせ」のようなブログ記事ではなく、WordPressの「固定ページ」機能を使って作成します。
最低限、以下のページは準備しましょう。
- 会社概要: 会社名、設立日、代表者名、所在地(アクセスマップ)、資本金、事業内容など。
- 事業内容 (サービス紹介): 御社が提供しているサービスや製品の詳細な説明。
- プライバシーポリシー: お問い合わせフォームなどで個人情報を取り扱う際に必須のページです。
- (推奨)実績紹介: 過去の取引実績や制作事例など。
2. お問い合わせフォームを設置する
Webサイトからのビジネスチャンスを掴むために、「お問い合わせフォーム」は必須です。 ほとんどのWordPressテーマにはお問い合わせフォーム機能は標準搭載されていないため、「プラグイン」(追加機能)を使って設置します。
最も定番で信頼性が高いのは「Contact Form 7」という無料プラグインです。これをインストールし、設定することで、簡単にお問い合わせ窓口を作成できます。
3. アクセス解析ツールを設定する
サイトを公開したら、「どれくらいの人が見に来ているのか?」「どのページが人気なのか?」を把握するために、アクセス解析ツールを設定します。
- Googleアナリティクス: サイトの訪問者数や滞在時間、どのページから来たかなどを詳細に分析できます。
- Googleサーチコンソール: 訪問者が「どんなキーワードで検索して」あなたのサイトにたどり着いたか、検索順位が何位か、といった「訪問前の行動」を分析できます。
この2つを設定することで、サイト公開後の改善活動(リライトなど)に役立てることができます。
まとめ:Webサイトは「会社の顔」。最適なテーマ選びが成功の第一歩
今回は、コーポレートサイト(企業サイト)向けのWordPressテーマの選び方と、目的別のおすすめテーマ7選をご紹介しました。
Webサイトは、24時間365日働き続ける「会社の顔」であり、優秀な「Web上の営業マン」でもあります。
どのテーマを選ぶかという最初の選択が、その後の集客力やブランドイメージ、そして将来のビジネスチャンスを大きく左右します。
この記事で解説した「テーマ選びの5つの基準」(信頼性、機能性、SEO、サポート、有料であること)を参考に、あなたの会社の魅力を最大限に引き出してくれるテーマを選んでください。
最適な「器(テーマ)」への投資は、必ず未来のビジネスへの投資として返ってきます。
まずは、今回ご紹介したテーマの中で気になるものがあれば、その公式サイトでに実際に触れてみて、デザインが自社のイメージに合うか、ぜひ体感してみてください。

