よく、「美味いものを作っていれば、自然と客は来る」という言葉があります。 職人としては美しい言葉ですが、経営の視点では危険な誤解です。
確かに、美味い店には客が集まります。しかし、それは「美味いと感じた客」が、あなたの代わりに友人に喋り、SNSに投稿し、「宣伝」をしてくれたからに他なりません。 つまり、誰かが宣伝をしなければ、どんな名店でも商売は成り立たないのです。
では、まだ口コミが少ない店はどうすればいいのか? 自分で宣伝するしかありません。 しかし、「美味しいですよ!来てください!」と大声で叫ぶ(文字情報を詰め込む)ほど、高級店としての品格は下がってしまいます。
必要なのは、言葉による説得ではなく、「一見でお店の格を感じさせる」ブランドサイトです。
TCDのテーマ「TENJIKU(テンジク / TCD091)」は、余計な装飾を極限まで削ぎ落とし、「料理」と「空間」の美しさだけで勝負するために作られた、高級飲食店特化型テーマです。
本記事では、TENJIKUの公式デモサイトを分解し、なぜこのテーマを使うと「高級店」に見えるのか、その仕掛けを解説します。
1. TENJIKUの黄金配置:安っぽさを消す「引き算」の魔法
高級店と大衆店のWebサイト、決定的な違いは何だと思いますか? それは「文字情報の量」です。
視覚、画像、そして最小限の文字。 この「引き算」こそが、お店の品格を上げる最も重要な要素です。なぜなら、人間は本質的に「自ら考えること」を嫌い、受動的でありたい生き物だからです。
- 文字が多いサイト: 脳が「読まなければならない(考えなければならない)」とストレスを感じ、安っぽさや必死さを感じ取る。
- 写真だけのサイト: 脳は受動的に「美しい」と直感だけで処理できるため、余裕や品格を感じる。
客単価を上げるためには、お客様に「頭」を使わせてはいけません。TENJIKUは、お客様を徹底的に「受動的な心地よさ」に浸らせるための設計がなされています。
設計図 01:トップページ(ドロワーメニューによるノイズ除去)

▼上記画像の配置意図(答え)
一般的な飲食店サイトには、ヘッダー(画面上部)に「メニュー」「アクセス」「ブログ」「ご予約」といった文字情報がズラリと並びます。 これはお店側の「伝えたい」というエゴであり、お客様にとっては「ノイズ(思考の強制)」でしかありません。
TENJIKUのトップページは、これらの文字情報をすべて右上の「ハンバーガーボタン(ドロワーメニュー)」の中に隠しています。
これにより、ファーストビューは「写真(映像)とロゴだけ」という究極のミニマルデザインになります。 これは、高級旅館の玄関に料金表やポスターが貼られていないのと同じです。暖簾(のれん)をくぐるような「非日常感」を、Webサイト上で再現しているのです。
▼ 真似すべきポイント
- ロード画面の演出: TENJIKUには、サイトを開いた瞬間にロゴがふわっと浮き上がる「ロードアニメーション」が標準装備されています。この数秒の「溜め」が、お店への期待値を高めます。
2. 脳を「空腹」にするギャラリー機能
人間が画像から受け取る情報量は、文字の6万倍と言われています。 「こだわりの食材を使用しています」と100回書くよりも、湯気の立つ写真を1枚見せる方が、予約ボタンを押させる力は強いのです。
設計図 02:ギャラリーページ(シズル感のカタログ化)

▼ 上記画像の配置意図(答え)
TENJIKUのギャラリー機能は、単に写真を並べるだけではありません。 「前菜」「メイン」「個室」といったカテゴリーボタンを押すと、ページ移動することなく、その場でサクサクと写真が並び替わります(ソート機能)。
クリックしてページが変わるのを待つ……というストレスを与えず、まるで流れるように料理写真を次々と見せる。 これにより、ユーザーの脳内は「情報を探す」状態から、「美味しそう、食べてみたい」という欲求(シズル感)で満たされた状態へと変化します。
▼ 真似すべきポイント
- 詳細ページへの誘導: ギャラリーの写真をクリックすると、さらに詳しい説明ページへ飛ばすことができます。ここに「料理人のこだわり」や「食材の産地」を丁寧に書くことで、ただの画像閲覧を「体験の予約」へと変えます。
3. 【重要】TENJIKUを使ってはいけない店
ここまでTENJIKUの素晴らしさを解説しましたが、すべてのお店におすすめできるわけではありません。 むしろ、以下のようなお店はTENJIKUを使うと失敗します。
- 「安さ」や「手軽さ」を売りにしている店
- このテーマは高級感を演出するため、「安くてお腹いっぱい」を求める層を遠ざけてしまいます。
- 「プロ品質の写真」を用意できない店
- TENJIKUは「写真が9割」のテーマです。スマホで適当に撮った暗い写真を使うと、デザインが良い分、写真の粗さが際立ち、かえって素人くさくなります。
逆に言えば、「味と空間には絶対の自信がある。あとはそれを伝えるだけだ」というオーナーにとっては、これ以上ない武器になります。
まとめ:TENJIKUは「Web上の看板料」として安すぎる
TENJIKUの価格は28,380円(税込)。 グルメポータルサイトの掲載料や、送客手数料が毎月数万円かかり続けることを考えれば、たった一度の支払いで、一生モノの「自社ブランド」が手に入るコストパフォーマンスは圧倒的です。
「価格で選ばれる店」から、「価値で選ばれる店」へ。 TENJIKUを使って、あなたの料理の素晴らしさを、余すことなく伝えてください。
では、実際にこのテーマで成功しているお店は、どのような設定をしているのでしょうか?
「理論はわかったけど、具体的にどう写真を選べばいいの?」 「素人が作ってもプロっぽく見える設定数値は?」
次の記事では、TENJIKUを使って作られた実在する飲食店のWebサイト事例を10選紹介し、**「彩度-15%の魔法」**など、今すぐ真似できるプロのテクニックを解説します。
「👇️ TCDの他のテーマも見比べたい方はこちら」
「TENJIKU」のデモサイトは、プロが撮影したような美しい写真が印象的ですよね。
これらのデモサイトで使用されている写真は、テーマには付属していません。著作権などの理由から、サイトを構築する際は、ご自身でオリジナルの写真をご用意いただく必要があります。
これは、自社のオフィス風景やスタッフの働く様子、製品の写真など、御社ならではの”らしさ”を表現する絶好の機会でもあります。
もし手元に写真がない場合でも、法人・店舗向け出張撮影サービスの【PIXTAオンデマンド】または、 画像素材【PIXTA】といったストックフォトサービスで、企業のイメージに合う高品質な写真を購入することも可能です。
素晴らしいオリジナル写真と「TENJIKU」の洗練されたデザインが組み合わさることで、唯一無二のコーポレートサイトが完成します。
